直木賞作家の島本理生による官能小説「Red」を原作にした同名の映画。
イケメンで高収入と他人から見れば羨ましがられる夫と一人娘との生活を過ごす人妻であり母である塔子が元カレ(といっても妻子持ちだったので不倫関係)の鞍田との再会し再び不倫関係となる。
妻として母として、その前に女としての幸せ、悦びというテーマを塔子という一人の女性を通じて考えさせられる物語です。
RedはR15指定でかなり濃厚なエロシーンもありますが、エッチな映画が大好きな私から本作の見どころ、ネタバレ、感想などをお伝えします。
夏帆と妻夫木聡のエロスに注目!Redの見どころ徹底解説
Redは同名小説になっているので塔子の苦悩などを感じるには小説を読んだ方が良いですが、映画ならではの良さはやはり濃厚なエロシーン。
妻夫木聡のエロス、夏帆のエロス、そして作品としての評価をお伝えします。

妻夫木聡のエロス
夏帆の不倫相手の鞍田を演じるのは妻夫木聡さん。
怒りでは同性愛者としてハッテン場でのゲイシーンが衝撃的でしたが、Redでも時に荒々しく、そしてネットリとしたエロを披露します。
実力派の俳優さんなので演技と素は完全に分けることが出来ると思いますが、妻夫木聡さんのエロシーンを見るとご奉仕系・攻め好きのような。
相手の目を見て愛撫するシーンはトップのAV女優と同じレベルの妖しさを放ちます。
同時に、ベッド以外では爽やかでありどこか影がある文学青年のような雰囲気を醸し出してます。
役者だから分かりませんが、おそらく妻夫木聡は相手の体と心を悦ばせるセックスが出来る人かと。
夏帆のエロス
夏帆さんは「砂時計」の頃からエロのオーラを放ってたし、「箱入り息子の恋」でのちょっとだけのラブシーンでもかなりエロかったのでこれは本物。
以前と比べると少しやつれた雰囲気にはなってますが、人妻であり母でありその前に女ということを存在だけでわからせます。
鞍田との体の関係には消極的に見えるけど、ちょっとハートに火がついたら燃え上がる。
一方、喘ぎ声はどこか幼さが残るという・・・人によって好みは分かれるとは思いますが不倫を演じるために生まれてきたような女性かもしれません。
R15指定は分かります。
これ中学生が見たら映画どころかオナニーばっかりして作品が頭に入らないでしょうね。
エロを含めた映画の感想
小説を原作としていてセリフも日常生活にあるようなものではなくどこか文学的な言い回しなんですが、役者に実力があると不思議と自然と入ってくるので物語に重厚感が出てきます。
特に鞍田を演じる妻夫木聡さんと柄本佑さんがいい味出してます。
男性目線ですが、今付き合ってる彼女または妻を大切にしなくてはと危機感を覚えました。
女性目線の意見を聞きましたが「女は覚悟を決めたらどんなハードルでも乗り越える、それが一般的に正しくないとわかっていながらも」というシビアなもの。
官能小説が原作なのでエロシーンが濃厚ですが「海を感じる時」「海猫」などエロいけど映画としては退屈ということも感じさせないです。
もし付き合ってる人がいるなら一緒に鑑賞して下さい。
お互い疑心暗鬼になるかもしれませんが、どんな親しい中でも秘め事はあるっていうことを前提に。
以前、タレントのつるの剛士さんが、「奥さんが同窓会に行くとき、もしかしたら浮気してるかも・・・と考えると興奮してしまう」と言ってた言葉を思い出しました。
Redのネタバレ(まだ見てない人は飛ばして下さい)
夏帆さん演じる塔子はイケメンで高収入の夫の真(間宮祥太朗)と可愛い一人娘と、夫の両親と暮らす専業主婦。
両親とのいざこざも特にないけど、出産してからセックスレスになったのが不満。
ある時、塔子が友人の結婚式で偶然に元カレの鞍田と出会います。
鞍田と付き合っていたときは鞍田はすでに妻子持ちだったので不倫関係でした。
そして偶然出会った鞍田と塔子は体の関係を持ってしまいます。
今度は自分が妻としてそして母として。
その後、鞍田の誘いに応じて彼の会社で働くことになりますが、ここでも同僚にちょっと魅かれたりと、今まで封じ込めていた恋する心が解放!
いわゆるトキメキを思い出したって感じです。(そんな軽くはありませんが)
鞍田との関係は続いてますが、彼は重病に侵されてることが判明。
悩む塔子ですが、一人の女性として夫の真よりも鞍田を選ぶことを決心しますがこれは鞍田に拒否されます。
そして時は流れ、塔子の一人娘が成長した後に訪れた思い出の地で何を感じたのか。。。
妻・母・女として何を選ぶのか、そんなデジタルな選択ではないですが、今までのすべての経験で本能的に感じたことは何か・・・。
Redを見終えた感想
夫の真が猛烈な性欲の持ち主で塔子を困らせるくらい体を求めていたなら。。。
そうじゃなくても真の両親との同居がなかったら。。。
そんな前提で塔子は鞍田との関係を持ったのか?
誰かと見た後はこんなことをテーマに熱く討論できる映画です。
いつもながら日本の官能的な映画はさびれた部屋や風景がセットになってるのは何故なのか?っていうのはいつも思ってしまいます。
ちなみに、サスペンス要素がありながらも、何の文句の付け所がない夫がいながらも止められない女の本能を描く名作「運命の女」を観るのもおすすめです。






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