ロマンスドールの蒼井優の濡れ場をレビュー!セックスレス夫婦の劇薬になる映画
蒼井優と高橋一生が、夫婦間の絆・恋愛関係を描く映画ロマンスドール。
ロマンスドールは夫婦間の秘め事、すれ違いや向き合い方をリアルに描いていて、避けて通れない濃厚な濡れ場もあるためR12指定の映画です。
監督は「百万円と苦虫女」「ロマンス」等でも知られるタナダユキ監督。
「百万円と苦虫女」でもそうだったんですがタナダユキ監督作品の特徴はとにかく演者の力を抜いた演技が特徴で、あり得ない現実的にあり得ないシチュエーションでもまるでごくありふれた日常のように感じさせてしまうところ。
ラブドール職人の哲雄は高橋一生、その奥さんの園子は蒼井優で二人は「リリイ・シュシュのすべて」以来19年ぶりの競演。
セックスレスで悩んでる夫婦のカンフル剤としてもロマンスドールはおすすめです。(劇薬かもしれませんが)
濡れ場に必然性がある!ロマンスドールのあらすじ
ラブドール(ダッチワイフ)職人の哲雄はラブドールのモデルとして出会った園子(医療用の乳房を作ると嘘をついてます)に一目ぼれして結婚。
この告白シーンも微笑ましいジーンとくるシーンです。
しかし、どの家庭でもあるように、ラブラブな新婚生活の後は仕事への没頭などで哲雄と園子は互いにすれ違っていきます。
以前のような会話もセックスもなく・・・それでも園子は自分の性欲や不満を表に出さずけなげで良い奥さんを演じます。
哲雄は自分がラブドール職人であることを隠し園子にもある秘密が。
あることがきっかけで園子の嘘が発覚し、そこから園子の秘密を哲雄に打ち明ける。
そして哲雄は哲雄で自分がラブドール職人であることを打ち明ける。
二人は互いの秘密を知って受け止める、いわゆる倦怠期を取り戻すかのように二人は体を求めあい愛し合う。
映画の題名がラブドールじゃなくてロマンスドールになったのは何故?なんて視点で観るとより一層深みを感じる映画です。
蒼井優と高橋一生の美しい濡れ場
ロマンスドールでは蒼井優(園子)と高橋一生(哲雄)の絡み・濡れ場シーンが頻繁にあるので、親子で鑑賞するのにはちょっと向ていません。
ただ、濡れ場という言葉が似合わないくらい美しいセックスシーンになってます。
蒼井優が演じる「彼女がその名を知らない鳥たち」で披露した濡れ場はかなり濃厚なセックスシーンでしたが、ロマンスドールではどこかファンタージーな要素もある濡れ場。
生きてることを実感するためのセックス
哲雄が園子に告白して結婚するまでの期間にももちろんありますが、ファンタージな要素もアリながらも濃厚な濡れ場はそのこと哲雄の秘密を共有した後。
どちらかというと園子が体を求めるんですが、その理由は自分が生きてることの証を今この時に感じたいって言うことかと感じました。
園子には特別な事情(あえてネタバレしません)がありましたが、夫の体を求める理由は絆を深めるとかそんな理屈じゃなくて今を輝いていきたいからなのかと。
セックスを求める園子を可愛らしく、そして少しエッチで愛嬌ある女性として演じることが出来たのは蒼井優だからでしょう。
園子は願望、欲望を強く持ちながらも、はかなげで切なく可愛いです。
蒼井優(園子)が哲雄自分をラブドールのモデルにしてほしいと願った理由
ロマンスドールを未鑑賞の人でも大丈夫な程度のネタバレですが、本作で哲雄は園子をモデルにした究極と言っていいくらいのラブドールを作ります。
あまりにもリアルすぎて問題になるくらいの。
映画で蒼井優が全裸になることはありませんが、あまりにもこのラブドールが蒼井優に似てるのにビックリ。
哲雄が園子に黙って作ったわけじゃなく、園子が哲雄に自分をモデルにして作ってほしい、とお願いしたからなんです。
ずっと哲雄の中で生き続けていきたい、ずっと愛され続けたい、そんなはかなく切ない思いで胸が熱くなる人は多いんじゃないでしょうか。
ほぼ園子と言ってもいいラブドールを作り上げた後、哲雄は園子への愛情がこんなに深かったのかということを実感。
今、家庭を守るためとはいえ仕事に没頭して奥様への愛情表現が足りてない人、外へ目を向けすぎてる旦那さんが一人でこっそり見るまたは夫婦で一緒に鑑賞してセックスすることをおすすめする映画です。
エッチシーンメインの映画じゃないですが、ロマンスドールのエロシーンを突っ込まれてあたふたする高橋一生さん、赤面する蒼井優さんが可愛かったです。